海外研修記その16 〜食べ物編〜

チベットの主食はツァンパです。ツァンパは麦の粉にヤクバターとバター茶を混ぜて、団子状に丸めて食べるものです。
材料的にも見た目的にもとてもおいしくなさそうで、一度挑戦したいとは思っていたのですが、結局食べないままでした。

バター茶。チベット料理と言えばバター茶。
乾燥した気候で失われがちな脂肪分と塩分を効率的に補給することができるチベタンの栄養ドリンクです。
お茶にヤクバターと塩を入れたもの。見た目はおいしそうなミルクティー
でもね、やっぱり味がバターなんですよ。まずい、おいしいの前に、バターを飲むこと自体日本人には抵抗があると思います。塩バタードリンクを飲むって想像してみてください。味がめちゃくちゃまずいわけではないのですが、飲むのが苦痛なんです。
ちょっと飲んでみたいという程度の気持ちで頼もうと思っても、バター茶の注文単位ってポットなんですね。紅茶のポットみたいなかわいらしいものじゃなくて、写真に写ってるポットです。お茶はみんなで飲むものという前提があるのでしょうか?
ガイドさんはおいしそうに飲んでいましたが、日本人3人のコップは一向に減らず。せめて自分のコップにつがれた分は飲もうと、頑張って3分の2くらい飲むと、またガイドさんがなみなみとついでくれます。わーい(T▽T)
結局ポットの大半を残してしまいました。



モモ。
モモとはチベットの餃子で、具は羊かヤクの肉です。トマトソースをつけていただきます。
ネパールでも一般的な料理として食べられています。日本でネパール料理の店に行っても必ずあるので、行くといつも注文するんですが、本当はチベット料理です。
本場チベットのモモと期待して注文しましたが、ネパールのモモの方がおいしいような。この店がいまいちなのか、ネパールの方が香辛料をふんだんに使っているからソースがおいしいのか。チベット料理は全体的にそんなにおいしくなかったので、多分後者です。

フライドモモ。
モモを揚げたものです。これはネパールでは見たことないような。ソースも中華っぽい。
見たまんまの味の揚げ餃子ですが、やっぱり蒸し餃子じゃないとモモじゃないような。

トゥクパ。
チベットのうどんです。あっさりめ。チベットの味付けは全体的にあっさりめです。

ボビ。
小麦粉の皮で炒めた野菜やヤク肉を挟んで食べます。
これはインド・ネパールの影響ですね。
味はまあまあおいしかったのですが、チャパティーみたいにやわらかくなく、パリパリしていて食べにくかったです。

ヤクステーキ。
なかなかしっかりとした歯ごたえでした。霜降りのかけらもありません。


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チベットレストランに入ると、なんだか時間の流れ方がゆっくりになります。
このレストランは中にかまどがあって、お湯を沸かしたり、料理を作ったりしています。暖かいので、客もその周りに集まって、のんびりお茶を飲んだりしています。
レストランの中には猫がいることが多く、客に愛想を振りまいてくれます。でもテーブルの上に乗ると、お店の人に怒られて連れていかれてしまいます。すぐにめげずにまたやってきますが。
チベットレストランは、注文がちゃんと通っているのか不安になるくらい出てきません。注文してから長い間厨房から料理をしているらしき音がせず、ちゃんと作ってくれてるんだろうか心配になってると、気が付いたら、コックも客と一緒にテレビを見ていたりするので笑ってしまいます。


チベットレストランは開店が遅いです。朝食の時間帯に開いている店を見たことがありません。
朝食はツァンパだけで、お店で食べるようなものではないということなのでしょうか?
中華は朝早くから開いている店が多いです。だからチベットでの朝食はいつも中華。

おかゆと包子。安くておいしい安定感のある食事でどこの店でもはずれなし。
中華は注文してすぐに出てくる。客の回転も速い。
国民性の違いでしょうかねえ。

結局、チベットで食べた料理の中で一番おいしかったのは砂鍋。
あったまるし、安いし、おいしい。何の具を選ぶかにもよりますが、これ1つで100円くらいで、おなかいっぱいになるんですよね。
肉、野菜、豆腐など栄養バランスもいいし、餃子入りか麺入りか選べるのも良かったです。
食事に関しては、中華がやっぱりおいしいです。
チベットレストランでもチャーハンとか焼きそばとか中華系の料理を頼むとはずれがなかったです。
日本でチベット料理の専門店って行ったことないんですけど、チベット料理専門店は日本ではあまり受けないように思います。