民裁修習の山場

書面のやり取りなどが多く、いまいち盛り上がりに欠ける民裁修習ですが、今日は、世界的に有名な公害病の国家賠償請求事件の証人尋問を傍聴しました。
熊本で一番大きな法廷で審理したけど、傍聴席は満席、原告も被告も10人以上いてパイプ椅子が所狭しと並び、いつもの修習生席には座れず、裁判員裁判の補充裁判員の席で傍聴するという貴重な体験でした。


3時間にわたり、原告らが公害病であることの立証の核となる医者の証人尋問が行われました。
といっても、医者の証人尋問は主尋問だけで3回に分けて行われるので、今日は総論部分の主尋問のみ。
公害病発生から現在に至る経緯、諸外国や新潟の事例との比較、大人と胎児・子供の事例の違いなどについて、50年にわたり診察を続けてきたお医者さんが解説してくれ、入門者にはいい勉強になりました。民裁でパワーポイント使ってるのも初めて見たし。
事件発生から50年以上経っていますが、問題の根の深さを感じます。
選択修習、公害対策・環境保全研修取ればよかったかな。