たわごと

いわゆる旧試ベテと言われる人たち(みんな新試受験生)と飲んできた。
彼らに比べれば私は一応短期合格者になる。
旧試の答練でいつも上位にいた人、A落ちの人が今回結構不合格になっている。
私の友達も数年前から合格確実と言われ続けていたのに、なぜかずっと落ち続け、今回もだめだった。
その事実に萎縮して、もっと基本書読み込んでインプットしなきゃって戦々恐々としている人がいた。
でも、この試験は知識で決まる試験ではない。それは旧試験時代から同じ。
10年以上やってる人たちが、知識面で劣ることはない。自分よりはるかに勉強の浅い人たちがどんどん受かっていっているのが事実。知識量と本試験の成績は明らかに比例していない。


知識は時によりG答案を書かせる。
予備校答練の上位者でなぜか落ち続ける人は、本試験で人と違う問題意識を持ってしまい、そこを厚く書いてしまうパターンが結構多い。勉強し過ぎているがゆえに、いろいろ瑣末な論点等に気付き過ぎ、点の振られてないところで深みにはまってしまう。
私が今年の民訴で壊滅答案を書いたのも、難しく考えすぎて変な方向に走って行ってしまったんだと思う。多分2〜3年前の方が、何も考えずに素直に答えられたんじゃないかな。
「今年の民訴って難しかったの?」なんて言われると、本当にへこむよ…。


じゃあ何をすればいいのか?
ある程度インプットができている人は、もうアウトプットしかないんじゃないですかね。
答案をたくさん書いて、いろんな人に批判してもらい、いろんなタイプの答案を読むことかなあ。
旧試験型答案はいろいろ批判されますが、私は最後まで旧試験型答案を書き続けました。憲法は人権パターンですよ。それしか書けん。
旧試験型答案だからといって、必ずしも悪いということはないと思う。旧試験型答案を書く友達もちゃんと受かってるし、中には200番以内に入っている人もいる。論証切り貼りでなければ、大丈夫じゃないかなあ。
旧試験を経験していない人は自由な感じで答案を書いていて、私も仕事辞めてすぐにローに入っていたらこんな答案を書いていたんだろうか?なんて思いますが。答案の書き方を変えるって難しいんですよね。


インプットが足りない人は、当然インプットも必要なわけで。条文、判例に重点を置いてやるのがいいのかなと思います。会社の条文知識が正確に入ってると、択一も論文も強いですよね。勉強した分野毎に、条文素読を随時やっておけばよかったなあと試験が終わってから思いました(直前期に素読はしたのですが、もっと前からやっておけばよかったということです)。
基本書は薄めのやつを何度もまわして、厚いのは辞書として使うのがいいのではないかと思います。


以上、下位合格者のたわごとです。鵜呑みにしないでください。