海外研修記その4 〜青蔵鉄道編①〜


成都発ラサ行き特快。この電車に乗りたかった。
日本の旅行会社が企画しているパックツアーは西寧発ラサ行きがほとんどだが、私は成都の旅行会社で申し込んだので、成都発ラサ行き。44時間乗りっ放しである。2日に1本しか出ていないので、乗り遅れるとえらいことになる。
成都の旅行会社にしたのは、西寧発の切符は世界中の旅行会社が抑えに来るので、個人では取りにくいと言われたのと、成都の会社は日本人が経営している会社でホームページが日本語だったから。でも、ツアー申し込みのメールのやり取りはすべて中国人と英語でしなければならず、二回試験直前に頭を悩ませた。


私は旅行前に手配したりするのは面倒なので、現地で適当に手配するのを基本としているが、チベットは2008年の暴動後、外国人の自由旅行が禁止されており、ガイドをつけて予め旅行日程を決めて申請して入境許可証を取らなければ旅行ができない。これらの手続を中国に来てからやると数日かかるので、旅行の日程が決まっている人は、日本で予め申し込んでおく必要があるのである。
さらに、チベットの観光地を回ろうとすると、バスでは回りにくいので、ランクルと運転手をチャーターすることになる。
ガイド、ランクル、運転手を手配しないといけないので、1人でチベットを旅行すると非常に高くつく。ランクルの座席は余っているのだから、人を集めれば集めるほど安くなる。
チベットに行くバックパッカーは、行き先を書いて旅行会社の掲示板に張り、同行者を募ってできるだけ安く行こうとするのである。
でも冬のチベットを旅行する人は少ないので、同じ行程で旅行する人は見つからないだろうと諦めていたが、日本を出る2日前、「よかったら一緒に旅行させてください」というメールが来て、3人で旅することになった。
一緒に旅したのは、仕事を辞めて2年くらいの予定で世界一周しているという日本人カップル。全く時間に追われていない感がちょっとうらやましかった。

車窓。

成都・西寧間で見える風景は中国の街並みや田畑がほとんどで、西寧から青蔵鉄道らしい風景になります。

西寧を過ぎたところにある青海湖。夕暮れから日没の間、眺められました。